カラフレとは

NPO法人療育支援団体 Colorful friend'sの成り立ち

支援をしてきたからには、自立まで見守るという責任を果たしたい。
放課後等デイサービスの質向上をしたい。

そんな思いを形にするため、平成31年1月に団体を設立し、同年4月16日にNPO法人となりました。

発達に凸凹があるお子さんが通う放課後等デイサービスは、一時全国的に数が増えましたが、 平成30年4月の報酬改定によって多くの事業所が閉所となっています。
私が就業していた放課後等デイサービスも報酬改定に加え、管理者が突然いなくなってしまったことが重なり、平成30年12月に閉所しました。
やり場のない悔しさと、保護者の方やお子さんに対して申し訳なさを感じました。

「閉所してしまったから次の就業先でまた頑張ろう」と割り切ることはできず、

「今関わっているお子さんの支援を続けていきたい」
「ずっと変わらず安心できる居場所を作りたい」

と強く思いました。

保護者の方への閉所告知書類はたった数行でした。
厳しいご意見や、ただでさえ環境の変化に敏感なお子さんたちの精神的負担を軽減するため、閉所告知と一緒に、団体立ち上げのお知らせを同封したいと考えました。
同封したことで「この教室はなくなってしまうけれど、友達や先生にはまた会えるよ」とお子さんに説明できたと、喜びの声が多く寄せられました。
また、お子さん方の引継ぎ先を探し、見学をする中で放課後等デイサービスの質の向上をしたいと思うようになりました。

そんな思いを形にするため、事業所に関わってくれていた支援員と共に団体を立ち上げました。

NPO法人療育支援団体 Colorful friend'sの思い

発達障がいのお子さんは言動が目立ちやすく、褒められるより注意を受けることの方が多い傾向があります。
一方で、世の中の天才と言われている人物は、発達障がいであることが多いと言われています。苦手なこともあればその分秀でていることもあるのです。

カラフレでは、苦手なことの克服だけでなく、お子さんの得意なことを見つけてたくさん褒め、伸ばしていくことにも力を入れています。
Colorful(個性)を大切に、friend's(友達)との関わりを通して、コミュニケーション力や生活力、自己肯定感の向上を目的に、以下の5つの事業を展開しています。
  • 1.療育イベント事業(毎月第3日曜日に開催中)

    10時半から17時までお子さんをお預かりし、様々な活動に取り組んでいます。(定員13名)
    高校卒業後に通える事業所は一気に減ってしまいます。
    カラフレでは、小学1年生から高校3年生までを対象としていますが、高校卒業後はボランティア支援員として団体と関わり続けることができます。

  • 2.少人数療育イベント事業(隔月第1日曜日に開催中)

    大人数での参加が難しいお子さんを対象としています。(定員3名)

  • 3.個別療育(毎週金曜日と火曜日に開催中)

    一人一人に合った内容を用意し、個別で療育を行なっています。
    25分間を1コマとして、休憩を挟み2コマ行なっています。

    過去のイベントはSNSをご覧ください。

    ※現在定員いっぱいのため、新規の方のご参加をお断りしております。

  • 4.療育プリントが無料でダウンロードできるウェブサイトの運営事業

    会員登録なし、完全無料で療育プリントをダウンロードできるサービスを行っています。(印刷代行サービスは印刷代と郵送代のみいただいております。) 現在はプリント数が少ないですが、随時更新していきますので、是非ご家庭で、事業所でカラフレプリントをお使いください。 お問い合わせページにて、こんなプリントがあれば嬉しいというご意見もお持ちしております。

  • 5.無料メール相談事業

    保護者の方や学校、事業所の方など、どなたでも無料で支援員にご相談いただけます。 発達障がいのお子さんの対応や困りごと、学校や習い事についてなど、どんなことでもお問い合わせページからお気軽にご相談ください。

  • 6.ニーズに合わせたオーダーメイドの事業

    例①:時間外のオンライン療育…お風呂で自分の世界に入り込んでしまい、寝る時間が遅くなってしまうというご相談をいただきました。目標時間(22:30)までに就寝準備が終わったら15分間のオンライン療育をご褒美として行なうようにし、23時に寝られるようになりました。初めは毎日行なっていましたが、安定した現在は週に3回のみ行なっています。
    例②:宿泊療育…自立訓練のため、ご家族の関係修復のためなど、理由は様々ですが1年以上関わりがあるお子さまに限り宿泊療育を行なっています。
    例③:家族会議に参加…思春期のお子さまとご家族の方の話し合いは第三者が必要となることがあります。お子さまの意思を尊重することや、ご家族が伝えたいことを分かりやすい言葉に変換して伝えるお手伝いをしています。

世の中で生きやすくなるように、発達障がいのお子さんを変えていく(成長させていく)ことも大切ではありますが、
本当に変えなければならないのは障がいに理解のないこの世の中だと考えています。
今はまだ小さな団体ですが、障がいをお持ちの方が本当の意味で生きやすい世の中を作られるよう、様々な事業を展開していきたいと考えています。

皆様に愛される団体となれるよう精一杯頑張りますので、温かく見守ってくだされば幸いです。